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藤田智也藤田智也

【2026年版】Claude Code Skills × OpenClaw 連携で業務自動化|SKILL.md の作り方と運用

Claude Code Skills と OpenClaw を連携させて業務を自動化する実装ガイド。SKILL.md の YAML frontmatter+Markdown 形式、~/.claude/skills/ 配置、ClawHub レジストリでの再利用、Claude Code(開発)と OpenClaw(運用)の責務分離まで、Anthropic 公式仕様(2026年)に沿って解説します。

【2026年版】Claude Code Skills × OpenClaw 連携で業務自動化|SKILL.md の作り方と運用

Claude Code Skills(Agent Skills)とは、SKILL.md という1枚の Markdown ファイルに業務手順を書くだけで、Claude Code に新しい能力を後付けできる Anthropic 公式の拡張機能です。同じ SKILL.md 形式は OpenClaw でもそのまま動くため、**「Claude Code で開発した Skill を、OpenClaw 経由でメッセンジャーから呼び出して業務自動化する」**という連携が、2026 年の主流パターンになりました。

本記事を読むと、以下の3点がわかります。

  • SKILL.md の正しい書き方(YAML frontmatter + Markdown 本文)と配置場所
  • Claude Code(開発作業)と OpenClaw(業務運用)を責務分離して連携させる構成
  • ClawHub / Anthropic 公式・コミュニティ Skills の再利用と、安全な権限設計

「OpenClaw Skill」という独立した別仕様があるわけではなく、両者は Agent Skills という共通標準を共有します。OpenClaw とは何かをまず整理したい方は、別記事のOpenClawとは?非エンジニア向けの使い方・できること・環境構築ガイドも参考にしてください。

Claude Code Skills と OpenClaw Skill の関係:共通標準「Agent Skills」

OpenClaw と Claude Code が司令塔と実行層として連携する関係概念図

Claude Code Skills は 2025 年 10 月に Anthropic が正式公開した拡張仕様で、SKILL.md というファイル 1 枚で Claude に新しい能力を追加します。OpenClaw も同じ SKILL.md 形式(Agent Skills オープン標準)を採用しているため、Claude Code 用に書いた Skill が OpenClaw でもそのまま動きます。

「OpenClaw Skill」と呼ばれているものの実体は、Claude Code Skills と互換の Agent Skill です。両者の違いは「どこで動かすか」だけで、ファイル形式は同じです。

役割の整理

両者の責務はきれいに分かれます。

ツール役割典型的な使い方
Claude Code開発作業のヘッドレスエージェントコード生成・PR 作成・テスト・リファクタ
OpenClaw業務オペレーションのオーケストレーターチャット経由でのメール処理・予定調整・定期実行
Agent Skills(SKILL.md)上の両方に共通する手順書フォーマット一度書けば両方で使える業務手順

OpenClaw 公式ドキュメントでも「Claude Code バックエンドの場合、OpenClaw は適格スキルを Claude Code のネイティブスキルリゾルバーに渡す」と明記されています。つまり Skill ファイル自体は別仕様ではなく、OpenClaw が Claude Code を呼び出す際の手順書として再利用される形です。

スキル定着の判断ポイント

どんな業務を Skill 化すべきかは、以下の 3 つで判断します。

  1. 同じ手順を 3 回以上繰り返している — チャットへ毎回貼り付けている指示は、Skill 化の最有力候補
  2. CLAUDE.md に書きすぎてファクトより手順が増えてきた — 手順は Skill 側へ切り出すと CLAUDE.md が軽くなる
  3. 誰かに引き継ぎたい — Skill は git で共有でき、属人化を解消できる

これは公式ドキュメント Extend Claude with skills でも推奨されている判断軸で、「同じ指示を毎回貼り付けるなら Skill にしよう」というシンプルな基準です。

SKILL.md の正しい書き方|YAML frontmatter + Markdown 本文

SKILL.md ファイル 1 枚の解剖図。YAML frontmatter と Markdown 本文の 2 部構成を示す

SKILL.md は YAML frontmatter と Markdown 本文の 2 部構成です。JSON で関数定義を書く形式ではありません。古い記事や AI が生成したサンプルで { "name": "...", "parameters": {...} } のような JSON が出てきたら、それは Function Calling と混同した古い説明なので無視してください。

最小サンプル(Anthropic 公式仕様)

公式ドキュメントの最小例を、業務向けに書き直したのが下記です。~/.claude/skills/summarize-changes/SKILL.md として保存します。

---
description: 直近のコミット差分を 3 行で要約し、レビュー必須箇所を指摘する。「何を変えた?」「コミットメッセージ作って」と聞かれたときに使う。
---

## Current changes

!`git diff HEAD`

## Instructions

上記の差分を 2〜3 個の箇条書きで要約したあと、エラーハンドリング不足・ハードコード値・テスト追加が必要な箇所など、レビュアーが見るべきリスクを列挙してください。差分が空なら「未コミットの変更はありません」と返してください。

ポイントは 3 つです。

  1. YAML frontmatter は --- で囲むdescription フィールドが、Claude が「いつこの Skill を呼ぶか」を決める鍵
  2. !`コマンド`(バッククオート開始のシェル実行) で、Skill 起動時にコマンド出力を本文へ動的注入できる
  3. 本文は普通の日本語でも英語でも OK。Claude が読んで実行する手順書なので、自然言語で書ける

frontmatter で指定できる主な項目

フィールド用途必須
descriptionSkill の用途とトリガー条件。1,536 文字以内に収める推奨
name表示名。省略時はディレクトリ名が使われる任意
disable-model-invocationtrue にすると Claude が自動起動しない(ユーザーが /name で明示呼び出し)任意
allowed-toolsこの Skill 起動時に追加で許可するツール(例: Bash(git *)任意
contextfork を指定すると subagent で隔離実行任意
paths特定の glob パターンに合うファイル編集時のみ自動起動させる任意

description の書き方が CTR ならぬ「Skill 発火率」を決めます。「いつ使う」を具体的なトリガー語で書くのがコツです。「コミットメッセージ作って」「差分レビューして」のように、ユーザーが実際に発する言葉を入れましょう。

Skill の配置場所

Skill は配置場所で利用範囲が決まります。

種類配置スコープ
Personal~/.claude/skills/<skill-name>/SKILL.md自分の全プロジェクトで使える
Project.claude/skills/<skill-name>/SKILL.mdこのリポジトリだけ。git に含めれば共有できる
Plugin<plugin>/skills/<skill-name>/SKILL.mdプラグインを有効化したワークスペース
Enterprise管理者が配布組織全体

OpenClaw は ~/.openclaw/skills/ を見に行きますが、Claude Code バックエンドで動くときは ~/.claude/skills/ の Skill もそのまま読み込まれます。両者を併用する場合は、業務共通の Skill を ~/.claude/skills/ に置くと一元管理できます。

Claude Code 開発 × OpenClaw 運用の責務分離パターン

Claude Code(開発作業)と OpenClaw(業務運用)が SKILL.md を共有して責務分離する構成図

2026 年の実務では「Claude Code で書いた Skill を OpenClaw が呼び出して定期実行する」構成が定着しています。Claude Code はターミナル上の開発専用 CLI、OpenClaw は Telegram / Discord / LINE などのチャットから PC を遠隔操作する自律エージェント基盤、という役割分担です。

責務分離の判断軸

迷ったら、以下の表で振り分けます。

やりたいこと担当
コードを書く・直す・PR を出すClaude Codeバグ修正、機能実装、テスト追加
毎朝メールを要約して Telegram に送るOpenClawCron 実行、Webhook 受信、定期タスク
顧客からの問い合わせに一次回答するOpenClaw(社内データへ参照スキル付与)FAQ 検索、サポート対応
月次でレポート PDF を生成OpenClaw が Claude Code Skill をトリガーデータ集計 → ドキュメント生成

「コードを書く」は Claude Code、「定期的に・チャット経由で・PC を動かす」は OpenClaw、と覚えると失敗しません。

連携時の典型構成

実務でよく使われる連携パターンは以下の 3 つです。

  1. OpenClaw が Claude Code Skill を呼び出す ~/.claude/skills/weekly-report/SKILL.md に週次レポート手順を書き、OpenClaw の Cron で「金曜 17 時に /weekly-report を実行」と設定する。レポート生成は Claude Code が担い、配信は OpenClaw が Slack/Telegram へ流す。
  2. Claude Code が OpenClaw Skill 互換ファイルを生成 開発時にプロンプトを試行錯誤した結果を Claude Code に Skill 化させ、その SKILL.md を git にコミットしてチームで共有する。OpenClaw 側もこのファイルをそのまま読み込める。
  3. Skill を ClawHub レジストリ経由で配布 ClawHub には 2026 年 2 月時点で 13,000 件以上のコミュニティ Skill が登録されており、clawhub install <skill-name> で取得して ~/.openclaw/skills/ に配置できる。Claude Code 側からも同じ Skill が動く。

法人で本格運用する際の料金プランや権限設計は、別記事のClaude Code 法人利用ガイド|最適な料金プランと安全な契約手順に詳しくまとめています。

OpenClaw + Claude Code の業務自動化ユースケース 5 選

OpenClaw 公式コミュニティと国内ブログ(OpenClaw から Claude Code を操縦する実践ガイド など)で報告されている、再現性の高い業務自動化パターンを 5 つに整理しました。すべて SKILL.md 1 枚から始められます。

1. 朝のメール要約 → Slack/Telegram への配信

Gmail API へアクセスする Skill を ~/.claude/skills/morning-mail/SKILL.md に作り、OpenClaw の Cron で毎朝 7 時に発火させます。Claude が未読メールを重要度順に並べ、3 行要約して Telegram ボットへ POST する流れです。スマホ通知だけで朝の確認業務が終わります。

2. 議事録の自動要約とタスク抽出

Zoom / Google Meet の文字起こしファイルを所定フォルダに置くと、paths: "transcripts/*.txt" 指定の Skill が自動発火し、要約 + タスク抽出 + 担当者アサイン候補までを Markdown で出力します。出力ファイルは Notion へ自動アップロードする延長 Skill も組み合わせ可能です。Notion 側の運用ノウハウはNotion AI 議事録の作り方も参考になります。

3. PR レビューの一次対応

GitHub Webhook を OpenClaw が受け、Claude Code の pr-summary Skill(!gh pr diff` で差分を取得)を呼び出して、観点別レビューコメントを PR に投稿します。ヒトが見るべき本質的なレビューだけに集中できる設計が要点です。

4. 社内ナレッジ Q&A の一次回答

社内 Wiki を Markdown でローカル同期しておき、Slack で質問が飛んだら OpenClaw が Skill を発火、Claude が該当ページを読み込んで回答案を生成します。RAG を組まなくても、GlobGrep のみで十分実用的です。

5. 月次レポートの自動生成

各種 SaaS の API レスポンスを Skill 内で !`curl ...` 注入し、Claude が表とグラフ用データを Markdown で生成。OpenClaw は出力 PDF を経営層宛に Slack DM します。同様の自動化を Difyで実装する場合はDify ワークフローの作り方、Microsoft 環境ならCopilot エージェントの作り方も参考になります。

ClawHub と Anthropic 公式 Skills の再利用方法

ゼロから書くより、既存の Skill を流用する方が圧倒的に速いケースが多いです。2026 年時点で活用しやすい配布元は以下の 3 つです。

主要レジストリ

レジストリ提供元件数(2026 年 2 月時点)特徴
ClawHubOpenClaw 公式13,000 件超コミュニティ製、clawhub install で導入
Anthropic 公式 SkillsAnthropic17 件(PowerPoint / Excel / PDF 生成等)バンドル済み。/simplify /debug など
awesome-claude-skills有志(GitHub)キュレーション済み用途別に厳選、品質チェック済み

ClawHub の Skill を導入する手順は次の 3 ステップです。

# OpenClaw 経由で取得
clawhub install email-summarizer

# Claude Code でも使えるようにシンボリックリンク
ln -s ~/.openclaw/skills/email-summarizer ~/.claude/skills/email-summarizer

ClawHub から落としてきた Skill は、必ず SKILL.md の中身を目視確認してから本番運用してください。allowed-tools で許可されているツールが想定外に広い Skill は、勝手にネットワーク経由でファイルを送信する余地があります。

自作 Skill のベストプラクティス

公式ドキュメントが推奨する 3 つの設計指針は次のとおりです。

  1. SKILL.md は 500 行以内に収める — 詳細は references/api-spec.md のように別ファイルへ分離する
  2. description にトリガー語を 3〜5 個入れる — 「コミットメッセージ作って」「diff 要約」など、ユーザーが実際に発する表現を列挙
  3. 副作用がある Skill は disable-model-invocation: true/deploy /send-email などは Claude が勝手に発火しないようにする

セキュリティとガバナンス|権限の境界線を引く

SKILL.md を中心とした 3 層防御モデル:allowed-tools 最小化・サンドボックス・HITL

Skill は強力な反面、allowed-tools で広い権限を与えると、悪意あるプロンプトインジェクションで機密情報が外部へ送られるリスクがあります。Anthropic と OpenClaw の双方が推奨する 3 層の防御を、Skill を 1 つ追加するたびに必ず実施してください。

1. allowed-tools を最小限に絞る

allowed-tools: Bash(*) のように全 Bash を許可するのは厳禁です。Bash(git diff *) Bash(git log *) のように、コマンドの prefix まで限定して書きます。書き込み系・送信系(Bash(rm *), Bash(curl -X POST *) など)は別 Skill に分離し、disable-model-invocation: true でユーザー承認必須にします。

2. サンドボックス + 専用ディレクトリ

OpenClaw / Claude Code 双方とも、ファイルアクセスはホームディレクトリ全体ではなく、~/work/agent-sandbox/ のような専用フォルダだけに絞るのが推奨です。Mac で隔離環境を作りたい場合は、別記事のOpenClaw を Docker × Mac で構築する法人向けセキュリティ対策に Docker 隔離の手順をまとめています。

3. ヒューマン・イン・ザ・ループ(HITL)

メール送信・支払い処理・データ削除など「取り消し不能」な操作は、Skill 単独で完結させず、必ずユーザー承認を挟みます。Claude Code は disable-model-invocation: true で、OpenClaw は「確認モード」設定で実装できます。

シャドー AI(社員が無断で自動化スクリプトを動かす)の防止策は、より広い視点でAI ガバナンスとは?企業向けガイドラインと 6 つの手順も参考にしてください。AI リスクアセスメントの全体像を押さえたい方はAI リスクマネジメント実践ガイドが役立ちます。

長期運用のメンテナンス指針

Skill は一度作って終わりではなく、API 仕様変更や業務フロー改定で陳腐化します。3 つの運用ポイントを押さえると保守性が大きく上がります。

1. Skill は git で版管理する

.claude/skills/ をプロジェクトリポジトリに含め、レビュー対象に組み込みます。コードと同じく PR レビューで「許可ツールが広すぎないか」「description が曖昧でないか」をチェックする運用が現実的です。

2. 単一責任原則を守る

1 つの Skill に複数の業務を詰め込まず、commit-message / pr-summary / weekly-report のように 1 Skill = 1 タスクで切り分けます。トラブル時の原因特定が容易になり、Skill 同士の組み合わせで複雑な業務フローを構築できます。

3. 実行ログを残す

${CLAUDE_SESSION_ID} を使って logs/ 以下に実行履歴を吐き出す Skill を 1 つ用意し、他 Skill から呼び出す構成にすると、後追い監査が可能になります。OpenClaw 側でも openclaw message send の履歴は標準で保存されます。

よくある質問(FAQ)

Q1. SKILL.md は JSON で書くのですか?

いいえ。SKILL.mdYAML frontmatter + Markdown 本文です。{ "name": "...", "parameters": {...} } のような JSON で書く形式は OpenAI 系の Function Calling と混同した古い情報なので、参考にしないでください。Anthropic 公式仕様では Markdown ファイル 1 枚です。

Q2. Claude Code 用の Skill と OpenClaw 用の Skill は別物ですか?

両者は Agent Skills 標準(agentskills.io)を共有するため、ファイル形式は同一です。OpenClaw 公式ドキュメントも「Claude Code バックエンドの場合、適格スキルは Claude Code のネイティブスキルリゾルバーへ渡される」と明記しており、SKILL.md を書き直す必要はありません。

Q3. Skill が自動起動しないときは?

description フィールドにユーザーが発する自然な言葉が入っているか確認してください。Claude は「undertrigger(呼ばないこと)」が多いため、トリガー語を 3〜5 個入れるのが定石です。それでも起動しない場合は /skill-name で明示的に呼び出します。

Q4. ClawHub から落とした Skill は安全ですか?

そのまま使わず、必ず SKILL.md の中身を目視確認してください。allowed-tools が広すぎる Skill や、!curl ...`` で外部にデータを送る Skill は、本番投入前に書き換えるか却下する必要があります。

Q5. 月額料金はいくらかかりますか?

Skill 自体は無料です。OpenClaw 本体も OSS で無料、Claude Code は Anthropic API の従量課金または Claude Pro / Team / Enterprise プランの範囲で動きます。費用感の比較はClaude Code 法人利用ガイド、最新モデルとプラン全体はClaude 最新モデル選び方ガイドを参照してください。

まとめ:SKILL.md 1 枚で Claude Code と OpenClaw を同時に動かす

Claude Code Skills と「OpenClaw Skill」は、別物ではなく Agent Skills という共通標準を共有しています。SKILL.md を 1 枚書けば、Claude Code(開発作業)でも OpenClaw(業務オペレーション)でも同じ手順を呼び出せるため、責務分離をそのまま活かしたハイブリッド運用が可能です。

導入を成功させる 3 つのポイントは以下のとおりです。

  • 書き方は YAML frontmatter + Markdown(JSON ではない)。description にトリガー語を 3〜5 個入れる
  • 責務分離:開発作業は Claude Code、定期実行・チャット連携は OpenClaw に任せる
  • 権限最小化 + HITL + ログ取得を Skill 1 つ追加するたびに必ず設計する

まずは「毎日繰り返している指示」を 1 つだけ Skill 化し、~/.claude/skills/ に置いてみてください。それが Claude Code と OpenClaw の連携運用を始める、最も確実な第一歩になります。

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